23日に行った「スワンボートで行こう! わくわく焚き火デイ」はおかげさまですっきりとした好天に恵まれて無事終了しました。
6組15名のご参加者と4名のスタッフがスワンボートで相模湖の入り江の奥を目指しました。
スワンボートが列をなして湖の奥へと向かう様子は、頭のなかではかなりビジュアルなイメージをもっていたものの、実際にその様子を目にすると、どこか間が抜けていて思わずニンマリ。
だれが考えたんですかね、スワンボート。
正面からみる造形も、うしろからみた造形も、なんとも愉快なものです。
また、意外にも「ガチで」漕がないとなかなか進まない。
大人もこどもたちも、そんなスワンボートを楽しんでいただけました。
たどり着いた「みの石滝キャンプ場」では、はじめに焚きつけとなる杉の枯れ枝と、薪となる太めの枝をたっぷり集めます。
グループやご家族ごとに自分たちで焚き火を熾すことを試みてもらったのですが、意外にみんなじょうず。
うまく火を大きくできないところは、空気の通り道を確保していないのが原因で、ここを改善したらすぐにいい火が焚けました。
焚き火が安定したら、マシュマロを焼いて食べてみたり、メザシやソーセージをあぶってみたり。
子どもたちはマシュマロを枝に刺して食べることがはじめてだったようですが、楽しかったみたい。
あるおかあさんが「うちの子が“ああ、しあわせだあ”とつぶやいてますよ♪」と食事の準備をしている私に耳うちしてくださいました。
ゆっくりと秋のひとときを過ごしていただけるよう、野菜がたくさん入ったミネストローネスープとさまざまな種類のパン、少しのワインやあたたかい飲み物などのほか、ダンボールで作った燻製、焼きリンゴならぬ焼きバナナもご用意しました。
「立つ鳥あとを濁さず」といいますが、焚き火の後始末はとくにたいせつ。
焚き火のあとを見ると、その焚き火を熾(おこ)したひとの品性が伺い知れます。
必要最少限のコンパクトな焚き火のあとは、できる限り完全に燃やし尽くすことがなにより。
みなさん、とってもよくできて、後始末は竹ぼうきで灰をならすだけでした。
楽しい時間を過ごさせていただいたキャンプ場をあとにして、帰りももちろんスワンボートで。
傾いた日が湖面に輝いてスワンボートが影となり、夢でみたか実際にみたことがあるのか、と思いまどうようなデジャヴな光景でしたよ。
焚き火は遊びのようですが、じつは人類が生き残ってくるために必要だったたいせつな技術でもあります。
都市部の日常生活では禁止されてしまった技術ですが、日本の山間部や農村、そして漁村などでも焚き火はおおいに役立っています。
また、世界をひろく見れば焚き火なくしては日々の食事ができない国や地域もたくさんあります。
たとえ都市部の日常生活では禁止されていようとも、通過儀礼としてぜひ焚き火を経験してほしい、と願わずにはいられません。
焚き火でからだを暖める、焚き火で調理する、といった体験を、これからも活動に取り入れてまいります。
最後に、スワンボートの利用でお世話になった相模湖畔の勝瀬観光様、また直火を快く許諾してくださったみの石滝キャンプ場様に、こころから御礼を申し上げます。
いっしょにサポートした野外塾のスタッフは、女性の視線でこの活動をブログアップしました。
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