笑顔にまさるいい顔は「真剣な顔」。

ロープクライミングの安全説明を聞く子どもたち。
すごく真剣。
12/1(土)、定員ちょうどの8名のご参加者と2名のスタッフ、そしてNPO法人アラジンクライミングの小川さんといっしょに「はじめてのクライミング&スラックライン」が無事終了しました。

今年最後のクライミングとスラックラインの体験会でしたが、みなさんの「真剣な顔」が印象的ないちにちになりました。

この日のみなさんの特長は、「イメージを具体的に自分のからだの動きにすること」がじょうずなひとばかりでした。
ほかのスポーツと同様に、クライミングもスラックラインも「安全に楽しむ」ためには、イメージのちからがとても大切だと思います。

たとえば…
クライミングでは
・できるだけ手を伸ばして石をとる
・ぐっと足で立ち上がる
スラックラインでは
・足下を見ないで、目線を遠くにおく
・バランスをとる手は視界に入る位置にする
・ラインに立つときにはすっくと凛々(りり)しく立つ

なーんていうコツやイメージをお伝えしたのですが、これってジツはその場になると意外にむずかしいんですよねー。
だって、自分の姿って自分ではみえないですから。

でも、みなさんとってもマジメに取り組んでいました。
与えられたイメージを自分のものにしようとするとき、みなさんまるで「瞳の中にターゲットをとらえた」ような目つきをしていました。

だれでも笑顔は確かにいい。
でも、真剣な顔は笑顔に増して素敵だと、私は思います。

私たちは、自分も含めて、ほんとうに真剣に集中できる時間は意外に少ないもの。
120パーセントのちからを出した、というのはモノのたとえで、100パーセントがMAXですから、120パーセント出したと思っても、ホントはそれまで95パーセントしか出せていなかったのです。
日常では80パーセントから90パーセントのちからを継続的に出せれば、すばらしいパフォーマンスだといえます。

クライミングのように「擬似・死ぬかもしれない」体験のときには、意識せずに持てる最大のパフォーマンスがでるものなのですね。

今日当たり、親御さんはみなさん筋肉痛に苦しんでいることと思います。
それは、知らぬ間に最大パフォーマンスを発揮した証拠です。

みなさんが「真剣になれたひととき」は、そのままみなさんがすばらしく輝いた瞬間です。