食器って意外にかさばるし、ザックの中で収まりが悪いものです。それにどんな素材がいいのかもなかなかわからない。
ポイントは「重ね合わせられてコンパクトになる」ことと「煮炊きする用のものと食べるときのものをそれぞれ用意する」とよいということ。そして「軽い」こと。
自分が長年つきあっている食器セットを紹介します。
- チタン鍋2つとふた。
- ポリエチレン製のボールと取っ手がついているカップ。
- スイカスプーンと箸。
この方法だと、この食器セットとガスボンベ、そして食材をザックから取り出せばもう調理準備が完了します。
ご飯もチタン鍋でおいしく炊けます。
もちろん、この鍋のまま食べてもOK。
でも、ポリ製の食器に移せば、熱いものを入れても手が焼けませんし、冷たいものは冷たいまま、熱いものは熱いままで保てるので食事が快適になります。
スイカスプーンは、先が割れているのでフォーク代わりにもなります。30年以上つきあっている愛用の一品です。
箸はなんでもいいのですが、自分は西宮神社や熊野本宮大社のお下がりを使っています。お節用の福箸で、角がしっかりしていてグリップしやすいので食べやすい。
とくに麺類はスイカスプーンだけだと食べにくいのでお箸があると便利。
いちばん右下に写っているのは、最近いただいた木製のスプーン。
野外でカレーを作って食べるとき、金属の食器だとカレーがまずく感じるのでいつも手で食べていますが、それを哀れんだ友人がくれました。
まだ実戦には登用していません。
スイカスプーンと箸は薄い不織布の袋に入れて、ザックの雨ぶたに入れています。
高校山岳部の頃、スプーンのことを「ブキ」と呼ぶことを先輩から教わりました。
理由はいまだわかりませんが、一般的に古い登山者にはこの呼称が通じるようです。
ブキがないとご飯が炊けても食べられない。
ザック本体の中からあたふたとブキを探すのはたいへんなので、いつでもサッと取り出して使えるように雨ぶたに入れています。
食器について、私たちの活動にお申し込みいただいたお子さんのお母様からよくご質問があるので、この記事を記してみました。