偕成社・サバイバルクッキング 坂本廣子著・まつもときなこ絵 |
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中身の一部。左右の漫画ともリアルー。 クリックで拡大します。 |
私も当日は大阪にいて地震に遭いました。
この本の著者、そしてイラストを描いているおふたりも神戸で被災しました。
サバイバル本というといかめしい内容が多く、しかも実際は机上の空論っていうか、現実味がない内容が多いのですが、この本はサバイバルの名を冠するにふさわしいものです。
サバイバルって、災害が起きたその瞬間に生き残る1次サバイバルと、その後の混乱した社会の中で生き延びる2次サバイバルにわけて考える必要があると自分は思います。
この本は、そういう分け方はしていないものの、2次サバイバルのあり方を非常にリアルに捉えて、実践的な対処方法を記しているところがすごいのです。
また、好感をもてるのは「サバイバルクッキング」といういかめしい名前がジョークのように、あるいはゲームのように感じられるソフトなタッチで語られていること。
おふたりが過酷な状況で生き残ったことは確かなのですが、そこに「はぁ、はぁ!」と息が切れるような雰囲気がなく、ある意味で「達観した」境地で対処方法が書かれているのがとてもすがすがしく、だからこそリアルに身に迫る説得力があります。
この一冊があればイザというときの心構えが違ってくる、と思えるおすすめの一冊です。
【追記】
著者が日経BPウェブ版で「語っている」サイト。
正直言って、上記の本の方が説得力ありますが、以下もぜひご覧ください。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/315/index.html