山でガラス食器はちょっとしたゼータク感あり。 定番Duralexは強いので日帰りハイクなどでトライしてみてください。 |
第3回目はコンデンスミルク。
「山で食べたい!」というよりは「山で飲みたい!」になりますが。
私が属していた高校山岳部は、伝統的にコンデンスミルクとコンビーフが非常食でした。
当時はチューブ入りのコンデンスミルクがまだ市場になく、400gくらいの缶入りコンデンスミルクはキスリングのなかの「(重い)お守り」になっていましたが、ある日この缶を開けるときが来たのです。
夏山合宿中の北アルプス・黒部五郎岳はあいにくの煙雨で3000m近い稜線は手がかじかむようでした。
この日はまだ先が長かったので、足取りが重い部員に先行して黒部五郎小屋へ向かい、熱くて甘い飲み物で鋭気を養ってもらおうというワケでした。
小屋の軒先に着いてお湯を沸かし、コンデンスミルクの溶かし加減が濃いか薄いか試飲したところ、もうやみつき。
冷えた体に染みわたるようなおいしさに、後続する本隊を待たずに何度も杯を重ねてコンデンスミルクの底力に驚いたものです。
あれからもう30年以上経ちますが、コンデンスミルクは寒いこの時期に、あいかわらず染みとおるようなおいしさです。ぜひ試してみてくださいね。
チューブ式ならば行動食のパンにつけたり、ビスケットにつけたり、そのまま口に流し込のにも便利。でもいちばんのおススメは熱いお湯に溶かして飲む方法です。
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【独断的おすすめシチュエーション】
オールシーズン。天気が悪かったり寒かったりで気が滅入るようなときに元気百倍です。