足が小さいので、4本爪のアイゼンでも意外に効果が高いです。
でも市販の4本爪のアイゼンだと、子どもの靴には幅が広くてガタツキが出てしまいます。
そのまま使用すると歩行中に緩みやすくなり、「ここぞ!」という箇所でもし脱落するとたいへん危険。
次のような「ひと手間」でフィッティングが改善しますので、お試しになってみてください。
支柱にガムテープを巻き付ける方法は微調整が効きます。
実際に履く靴にアイゼンを合わせて調節してください。
調整幅が大きくてガムテープだけでは困難な場合は、木や消しゴムなどを適当に切ってはさんでスペーサーとして、そのうえにガムテープを巻き付けると手っ取り早いです。
ガタツキが改善できない場合は使用しません。
以下はアイゼンバンドを使用するすべてのアイゼンに使える小ワザです。
アイゼンバンドは緩みます。
この方法は緩みを「抑える」効果があります。
半分ねじった箇所の滑り抵抗が大きくなるために緩みにくくなるのです。
アイゼンバンドをバックルに通したあとの末端について…
あまりに長い時は入山前に切っておきます。
どんなときも末端がブラブラしないようほかに絡めます。
アイゼン装着後、15分経ったら増し締めする習慣を。
柔らかい靴だととくに緩みが早いです。
その後も「足元感覚」を鋭敏に。
少しでもガチャッとするようなら緩んでいるかも。
5 アイゼンを着けたときの歩き方。
この歩き方をマスターしないと、いずれ死ぬ恐れあり。
ふだんの山歩きでズボンの内裾が土で汚れる方や、雨天時の山歩きで雨具の内裾が泥だらけになる方は事故予備軍。
知らず知らずのうちに片側の靴のソールがもう片側の足裾をからめているから裾が汚れるわけです。
もしアイゼンが着いていれば、特に下り時に尖ったアイゼンの爪がズボン裾にひっかかってコントロールを失い、転倒・滑落する可能性がとても高くなります。この事故で死んだ人は多いです。
レールの上を歩くように歩いていれば、片側の足がもう片側の足の内側を汚すことはありません。
意識すればだれでも必ずマスターできますから、日々心がけてください。
上記の方法で、先日小4の男の子/女の子が不安なく残雪の谷川岳に登頂しました。
みなさんも、雪がある山を、お子さんとご一緒に楽しめますように!