だれも教えてくれない「子どものライフジャケット」選び方と注意点。

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水の事故で亡くなる中学生以下の子どもは毎年◯◯名前後。

さて、何人くらいだとご想像されますか。
最新の警察庁発表の資料(リンクあり)によると2022年は26名
10年前に比べて半減、近年では最少だった2018年に比べると4名増、前年比では5名減少しています。(2023.7.7更新)
つまり子どもたちの水の犠牲者はこの10年で減少トレンドにはあるけれど、好転したり悪化したり… 事故ゼロにはまだ遠い。
しかも、おとなを含むすべての日本人では…
2022年に、なんと727名(前年比△17名)が亡くなっているんです。
え! と思わず見直してしまうくらいの方々です。

これらの不幸な事故にはそれぞれの原因があるでしょうが、その多くがライフジャケットをつけていなかったことが災いしました。
水遊びでの失敗は、「あー、今回はおぼれちゃった。次はライフジャケット着けよう」という猶予がなく、失敗すなわち致命的となるおそれがあるので、学習して改善する機会がない。

水遊び経験の不足を補って安全を確保してくれるのがライフジャケットです。
ライフジャケットがあれば、誤って落水したり流されたりしても生還できるから、失敗を学習の機会にできます。
ライフジャケットは積極的に水遊びしたくなる遊具にもなりうるので、比較的に安全な場所を選んで遊べば水中での行動力が自然につきます。

大人も水辺ではライフジャケットが必要なんです。
おぼれた子供を助けようと動転して、大人が流されて落命する事例が毎年繰り返されるのが現状です。

さまざまなライフジャケットがあるなか、自然のなかで
不意の落水でも安心
積極的に水遊びができて
水難事故予防になる。

というライフジャケットはどんなものか。

1. 浮力体が入っていてベストのようにからだ前面で締める方式
2. 構造がシンプル
3. 適正なサイズ
4. 入手しやすい価格
であることです。

どんなライフジャケットでも、きちんと「からだを浮かせてくれる」そして「親水を楽しむ」ためにに活用しようとするなら
1. 適正サイズのライフジャケットを入手。
2. すべての調整パーツを適切に調節して着用。
3. 子どもはまたひもを正しくセット。
(大人用にはまたひもは付いていません。それでだいじょうぶです。)
これら3ポイントがたいせつ。

私たちが過去に海と川で250回・800人以上のお子さんとごいっしょした経験に基づいて、記事トップの図に現しました。
この図にぴったりなライフジャケットは私が知る限りなかなか見当たりませんが、どこか妥協すれば意外にお求めになりやすいです。

【免責】
命を預かる道具類については、内容を正確・慎重にする必要があります。
本記事は死亡リスクがある自然の中で、今まで無事故で親水活動を続けてきた私たちが経験則から「私たちはこう思います」という記事です。
だれもが躊躇してこうした記事を書くことをためらってしまえば、子どもの水難事故を防ぐことなどできないと考え、私たちなりにリスクをとりながら記事を書きました。

【ライフジャケット、実際に使ってみたい】
ライフジャケットは、使ってみてはじめてその効果が実感できます。
でも、日常で水の活動に疎い人たちが、いきなり自然の中でライフジャケットを使うことが怖いならば、ためらわずに実践的な活動に参加してみてください。
私たちの親水活動では、ライフジャケットを使って、ご家族やご友人だけでも安全に水に親しめるような知識とヒントを得ていただけます。

このページも役立ちます:
政府公報オンライン 「水の事故を防ごう」