性格でしょうか、あれこれあまり語らない方だと自分では思います。
「大口叩き」にならないよう特段に注意してますが、それでも企画倒れや構想どおりにならなくてご迷惑をかけてしまうこともままあります。
2021年年初に記録を兼ねて「意外に知られていない野外塾の雑情報」を「野外塾+」として、事実ベースで記します。この方法なら大口叩きを避けられます。
初回は、私たちが2015年3月から続けている未就学児の運動支援活動についてお伝えします。
◆ ◆ ◆
たとえば…
年少さん(3歳児)でも、期末にはキャタツを乗り越えて進めるようになります。
無理な子もいますが、何度でも挑戦したくなる動機を育んであげることが大切。
品川区立の幼保一体型児童施設にて、半期にだいたい10回 × 前期・後期の2期に分けて受託しているこの活動は、次のような推論で始まりました。
"子どもたちにとって、自発的な遊びこそが自己防衛能力を磨くチャンス。楽しく何度も反復するなかで、そこに彼らの経験不足を補う助言があれば、もっと成長が促進される"
子どもたちの「ちょっとあぶない遊びをしてみたい」欲求に沿いながら、緊急避難で求められる動きの事前練習になるようプログラムを組んでいます。
同時に、見守りや助言を受けながら小さな失敗を積める機会を提供し、そこから学習した能力を生かして子どもたち自身で大ケガを予防する効果も期待してます。
目標に近づくために大切にしているのはバランスをとる能力の向上。
いろんな手法があるなか、2020年度はていねいに歩くことを重視し、とくに片足だけに体重が乗る時間に注目して、そのときの体感をしっかり意識できるよう助言しました。
活動中のケガの統計をとっていて、全体的な傾向としては回数が進むにつれてケガが減少するのが確認できています。
幼児は同い年でも数ヶ月生まれる時期が違うだけで動きや判断の大きな差となって現れがち。
自発的な動きが少なくて目立たない子でも、その子がやりたい動きならば友達の動きをじっとみていて、インプットした情報を静かに「発酵」させています。そしてある日、満を持して突如自発的に動きます。それはまるで羽化のように輝きを伴う一瞬です。
その時がきたら、失敗に備えたバックアップに徹し、あくまでも子ども自身による動きの完遂をサポートするように心がけてます。
卒園して行った子がくれた手紙は、海老澤のモチベーションのひとつ❤️この活動は、おかげさまで園の運営側の方々にも、親御さんにも、そしてもちろん子どもたちにも好評をいただいております。
子どもはちょっと危ない興味ある動きを怒られずにやりたいだけできるし、親御さんや先生は子どもがどこまで動けるか、具体的に把握することができますから。
「うちの子にもやらせたい!」というご要望があれば、遊びの環境などを下見して、その条件下で最適な実施方法をご要望を取り入れながら設定することができますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
野外塾は自然体験活動ばかりではなく、こうした経験を積ませていただくなかで、未就学児の運動支援も活動の大切な柱になってきましたよ、というご報告とご案内でした。
【2024.3月 加筆】
品川区の幼保一体型施設から受託していたこの課外活動は、2024年3月で終了しました。
9年間、前期・後期を連続して子どもたちを託していただき、従来の自然体験活動では知り得なかった幼児期の子どもたちの特徴を理解することができました。
9年間、前期・後期を連続して子どもたちを託していただき、従来の自然体験活動では知り得なかった幼児期の子どもたちの特徴を理解することができました。