珍品としてひとつご紹介します。 ミュンヘンの登山用品店Schusterのオリジナルピッケル。 Stubai社製らしいです。 |
自分はピッケルを思い出します。
ピッケルを使う機会は登山靴を使ったり、ザックを使ったりする機会に較べてぜんぜん少ないけれど、あの独特の形は登山のアイコンとしていちばんわかりやすいですから。
なかでもいまはもうほとんどみないウッドシャフトのピッケルは、ピックやブレードの微妙な美しさのバリエーションに魅せられた人たちにとっては収集の対象にもなりました。
そんな収集家のひとりが自分が属した山岳部のOBにいらしたのですが、数年前にご逝去され、今日開かれた記念式典で放出されました。
30本近くのウッドシャフトピッケルが並ぶさまはあまり見ることがなく、壮観でした。
なかにはメタルシャフトへの過渡期に現れたグラスファイバーシャフトのピッケルもあって、すばらしい状態であるのに驚きました。
こうしたピッケルはおそらく今後も実用されることはなく、所有者の登山への想いの、あるいは思い出のアイコンとして「保存」されていくことでしょう。
自分も1本頒けていただいたので、事務所に飾ろうと思っています。